ウィザードリィ6リプレイ4

そろそろこの城での立ち回り方に慣れてきた頃だと思う。
敵が居そうな場所、居なさそうな場所を見極めて適切な場所で休憩をしながら施設を捜索する。
いつもは常に逃げ道があったので、このようなスタイルはとらなかったが、たまにはこういうのも悪くはない。
ここでこんなことを考えても仕方ない。まだこの塔の外を見ていないので景色を眺め、次は地下へ向かおう。そう思い、重い腰を上げた。
小部屋のドアを開け、敵が居ないことを確認しつつ塔の外へと足を運んだ。
外周をぐるりと回り、丁度半周したところ、奇妙なものを発見した。
異様な臭いがする何かの死骸が、堀を見下ろす塔の岩だなに放置されている。
それは、元が何であったのかわからないほどに形が崩れており、どうやって死んだのかも全くわからなかった。
ここまで腐っていては、物色しても何も得る物はないだろう。そう考えた俺は、死骸を足蹴にし塔の下へ突き落とした。
風を切る音が聞こえ、暫くしてから微かな水しぶきが聞こえた。
妙なものを見つけてしまったが、それに気をとられてしまって本来の目的を忘れるところだった。
後、半周塔の外を周り、付近を確認をする。そのために塔の外へ来たんだ。
塔の端から彼方を眺めると、北のほうには広大な森が目の届く限り続いている。
ここでこの城の周辺を確認しよう。
南の城門の遥か向こうには山脈がある。西には火山があり、東には沼があり、北には森が広がっている。
これら全てを周るとは到底思えないが、遺跡の情報があればいつか行ってみよう。
そう思いながら、俺は塔を降り一階まで歩くことにした。

一階についたのはいいが、次は何処へ行こう。とりあえず地下にするが、まだこのエリアの探索が完全に済んだわけではない。
未踏破エリアを確認しよう。
中央ホールにある四つの鍵がかかったドア。水場と二つの登り階段と金属の箱があったフロアの二つの鍵つきドア。
四隅の塔への登り階段の近くにある下り階段。砕けた頭蓋骨の破片があった部屋の鉄格子の奥。
後は北と南の通路の途中にあった二つの通路に、登り階段と下り階段が一つ。これだけだな。
鍵がかかったドアがある。そして鍵と言えば、全く同じ構造をした銅の鍵が四つ。鉄の鍵が一つ。羊の鍵が一つ。
まずは水場の近くにある二つの扉に対して開錠を試みてみよう。
西側から銅の鍵を試してみたが開かず、鉄の鍵を鍵穴に差し込んでみると、難なく開いたが、鍵はボロボロに崩れてしまった。
扉を開いてみると、50人もの人々が並べそうなほどのディナーテーブルが容易に入るほどの大広間が目の前に広がっていた。
しかしそのディナーテーブルらしきものも、いまや床の上に崩れ落ちたボロボロの破片でしかなかった。
左右にドアを見つけたが、どちらも鍵がかかっていて開かない。自分が持っている二種類の鍵も使えない。
収穫はない。その事実に落胆したが、地図を埋めることが出来ただけでもよしとしよう。
ここで少し考えてみた。銅の鍵が開いた場所は、二階だった。そして鉄の鍵が開いた場所は一階だった。
これは偶然ではないかもしれない。残った銅の鍵が二階の鍵がかかった扉があれば試してみるか。
二階がこれまで細い通路しかなかった。
が、どこかの階段、恐らく西にある南北をつなぐ通路の分岐したところの登り階段が、二階ホールへの入り口だろう。
そのことを頭に留めておき、当初に決めた地下という目的地へ向かうことにした。


ウィザードリィ6リプレイ5
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